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コンクール参加記

ハンガリーの南、セルビア国境方面に、
ペーチというハンガリー第4の都市がある。
この街で第2回リスト国際コンクールが開かれるので、参加してきた。

課題も賞金もファーストクラスのコンクールといって良いと思う。

1次が約20分、2次が30分、3次が60分。本選はリストのコンチェルトから1曲。
課題の殆どはリストだが、ラウンドによってはバッハ、ハイドン、
それに自由曲を選べるところもあるので、色々な作曲家を演奏する能力も試される。


まず1次予選。
バッハの平均律、ハイドンのソナタ、
そしてリストの超絶技巧練習曲に、メフィストワルツ4番。

さっそく、ものすごく緊張^^;
リストは予定の1.5倍のテンポで弾いたんじゃないかな。
無理矢理、力技で弾ききったけど。

1次予選は大抵の参加者はあがる。
コンクール慣れしている人でも何があるか分からないのが1次予選だ。
その状況で何が出来るか、基礎能力が問われるとも言える。
ハンガリー人も例外ではない。
同門下の友人も参加していたけど、あがってしまって最悪だったと言っていた。
バッハのフーガで彷徨ったらしい。

さて、3日かかった1次予選最終日、結果発表。

なんとか無事通過!
最低ラインを突破して、まず一安心。


そして今度は2次予選。
リストの課題曲2曲に、コダーイの課題が1曲、そして自由曲。
自由曲にはバルトークのソナタを入れた。

1次に比べれば、落ち着いて弾けたと思うけど、
バルトークの3楽章で、ちょっと走り気味だったかなぁ~。
もう少し、ハンガリー民謡を歌うつもりだったんだけど…。
まあそこまでは満足いく出来だったので、自分としては良しとする^^
お客さんの反応も良かったと思う。

ところで、こっちのコンクールの面白いところは、結構お客さんが入るってとこ。
それも、おじいさんおばあさんが多い。
だから、コンクールにも関わらず、すごくほのぼのしてしまう^^;
このコンクールの会場は、客席の間から出て行く形になっていたので、
弾き終わって帰るときには、客席からハイタッチを求めてくるおじいさんもいた^^;
(もちろん、応じておいた!)


そして、結果発表・・・

2次も無事通過!
それにしても結果発表の時が、一番緊張するのは何故だろう?^^;


さて、ソロファイナルの3次予選。
オールリストプログラムか、あるいはリスト、バルトーク、コダーイなど
ハンガリー作曲家による60分プログラムが課題。
これを通れば、オーケストラとのファイナルが待っている。


ちょっと書く時間がなくなってきたので、続きはまた今度!

by daiszke | 2007-06-28 21:15 | 音楽  

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