人気ブログランキング | 話題のタグを見る

昇格試験

ヴュルツブルグで在籍しているAufbaustudiumには、
カテゴリーが2つあり、通常のソリストクラス、
上級のマイスタークラスという分類になっている。

全4ゼメスターのうち2ゼメスターが終わった段階で、
この上級カテゴリーへの昇格試験を受けることが出来る。
必修ではないので、挑戦する人もいれば、
そのまま通常クラスに残る人もいる。
厳しい審査なので、簡単にパスできるものでもない。

この昇格試験は60分間のプログラム。

通常クラスとマイスタークラスの一番の違いは、
修了する際の国家資格試験の内容にある。
通常クラスは60分独奏+ピアノ協奏曲1つなのに対し、
マイスタークラスは90分独奏+ピアノ協奏曲2つ。

この春で2ゼメスターが終わったので、この昇格試験に挑戦した。
プログラムは、4つ以上の時代から選ぶ。

スカルラッティ : ソナタ C-dur、f-moll
ベートーヴェン : ソナタ Op.28 "田園"
バルトーク : エチュード Op.18-1,2
リスト : オーベルマンの谷、ハンガリー狂詩曲

で、曲間も入れてちょうど60分。

途中、少し集中力が途切れそうになる時間帯もあったが、
全体的には納得のいく内容の演奏が出来た。
友達も数人聴きに来てくれて、終了後は祝いの言葉をもらった。
結果もすぐに出た。合格!

終わった後は夕暮れのマイン川沿いで、しばらく頭をからっぽに。
この試験に向けた準備、プレッシャーとストレスは相当なものだったので、
長い時間、川沿いに座り尽くしていたと思う。

さて、次は1年後のマイスター修了試験。
ピアノ協奏曲のうち一つは、
ブラームスの第2番になることは、教授とも了解済みだ。

by daiszke | 2010-04-26 01:31 | 音楽  

<< オケとのリハーサル ディプロマコンサート >>