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ソロコンサート

地元の山口でソロの演奏会をさせてもらった。
こうやっていつも呼んでもらえるのは嬉しいこと♪

サロンは200人強の収容で、
ピアノはよく手入れされていて状態が良い。
表情がつけ易く、深い音もでる。
リハーサルの時から、楽しく弾けそうな予感♪

お客さんはいっぱいで、満席状態。
いろんな方が足を運んでくれて、嬉しいこと。

そして開演。
前半はベートーヴェン。
6つの変奏曲Op.34とソナタOp.10-3。
最初の変奏曲が気持ちよく弾けたことでこの日のペースを掴めた。

2曲目のソナタは、第1楽章が少し硬かった気がするけど、
まだ日の浅い曲なのでこれからもっと熟成させたい。
実は本格的な本番は、これが初めてでした♪

ところで、Op.10-3の後には、有名な「悲愴」が書かれてるけど、
自分としては10-3の方が、芸術的に優れている気がする。
ベートーヴェンらしい音楽のエッセンスがあますところなく
盛り込まれていると思うのだ。
あくまで個人的な見解だけどね♪

さて、休憩を挟んで後半。
バルトークのソナタとガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルー。
前半は神経を研ぎ澄ます選曲だったので、
実はちょっと疲れていて、
最後までもつかな~と密かに思っていた(笑

しかし、さすがに数回本番を踏んできた曲は、運びも楽^^
バルトークは全く緊張せず。
ハンガリーものはやっぱり良い♪

そして最後にガーシュウィン。
この曲は完全にジャズです。
最初から最後までひたすら遊びました♪♪
後半に、自由の幅が大きい曲があるのは良い。

アンコールにはベートーヴェンのバガテルを弾いて、さらっとシメ。
終演後、サロンはカフェに早代わり。コーヒーとケーキタイム。
ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。


演奏会というのは、いろいろな人の力で成り立っている。
発起人をはじめ、実行委員の方々、手伝ってくれるスタッフ・・・
そして聴きに来てくれる人たち。
何人という人の手と労力がかかって、初めて実現するのだ。
演奏家は、一人では何もできないF1レーサーのようなものだ。
本番に用意されるマシンに、最高の状態でのれるよう、
日々努力する以外のことはできない。
今回、自分を呼んでくれる方々に会って、
改めてそういう気持ちを強くした。
今後も、いろんな人の期待や思いに応えるべく、
努力を積み重ねていきたい。


・・・と、いつもよりちょっとマジメに書いてみた(笑

さて、今日はようやく久々の休日。
ブラームスのコンチェルトを勉強する合間に、
とんこつラーメンでも食べてこよっと♪♪

# by daiszke | 2008-12-28 13:16 | 演奏会!  

年末です。

もう12月。
駆け足の毎日で、気がつくと時間がたってる。
ブダペストで毎日朝から夜まで勉強して、
時間がある時にはヴュルツブルグへ行く日々。

最近、夜行に乗る機会も多くなった。
ブダペストとミュンヘンの間で直行便があり、
ミュンヘンからヴュルツブルグはICEで2時間の距離なので、
寝ている時間帯に移動がすんで、とっても便利。
電車に乗った瞬間には横になれるし、
到着と同時に仕事が始められる。

これから演奏が目白押し。
年末にはリサイタル、年明けには試験とコンクール2つ。
3月にハンガリーでソロリサイタルとコンチェルト。
4月にはドイツのバイロイトなど3都市で弾く。
5月にはまた試験だ。
6月にもコンチェルトが待っている。

気がつけば夏になってるんだろうな。
・・・というか、むしろ早く夏になって欲しい。

# by daiszke | 2008-12-15 00:55 | 音楽  

フィルム

忙しくてドイツ語を習いに行く時間がすっかりなくなった毎日。

最近の自分の流行は、
お気に入りのフィルムをドイツ語でみること。
オフの時間に教科書と辞書を開く気力がなくても、
フィルムを見ることはできるので、
怠け者の自分にはちょうどよい♪
オーストリアやドイツに行く時は、
必ず一つはDVDを買って帰ってきている。

日本の作品も出回っているので、
よく知っているフィルムもドイツ語で見直している。
これが意外と、原語の日本語よりも、
ドイツ語吹き替え版の方が感情に訴えられやすかったりして、
昔見たときより感動してしまったりする。
言語の表現力によるのか、本当に不思議なもの。

逆に以外とつまらないのが、英語吹き替え版。
必要最低限なことしかしゃべってなかったり、
あるいは不自然に説明し過ぎたりして、
作品と温度差があることが結構ある。
これも本当に不思議。

原語よりハンガリー語の方が面白いこともよくある。
吹き替えも大きな影響力を持った重要な技術なんだよなぁ。

# by daiszke | 2008-11-09 03:30 | 日々のひとりごと  

ドイツ続編

そういえば、合格した学校の場所を書いてなかった。
ヴュルツブルグ音楽大学(Hochschule für Musik Würzburg)。

ニュルンベルグ経由だったので、帰りには少しだけ観光。
ヴュルツブルグは忙しくて、写真撮れなかったのが残念。

ドイツ続編_f0057419_1664426.jpg

旧市街のエントランス。お伽の街のような雰囲気。

ドイツ続編_f0057419_167361.jpg

中央広場とFrauenkirche。

ドイツ続編_f0057419_1672328.jpg

街の中央に流れるのはペグニッツ川。

ドイツ続編_f0057419_1674453.jpg

中世ヨーロッパの面影が、今も色濃く残っている。
教会の鐘の音が聞こえてくると、
なおいっそう歴史を感じさせる雰囲気になる。

ドイツ続編_f0057419_168021.jpg

雨が降ってたのが少し残念。
今度は晴れてるといいな。

ドイツ続編_f0057419_1681387.jpg

戦争で大きな被害を受けたらしいけど、今は見事に修復され、再現されている。
ヴュルツブルグから電車で1時間。
これからよく訪れることになるかもしれない。

# by daiszke | 2008-10-18 16:25  

もう一つ合格。

以前からコンタクトのあったドイツの音楽大学。
またまた入学試験を受ける流れになった。
何故この時期かというと、来年を待つと年齢制限にひっかかるからで、
自分を是非教えたいと言ってくれた教授が、特別に作ってくれた^_^;

そんな訳で、たった一人だけの入試。
課程はAufbaustudium。
2年の課程で、修了にはドイツの演奏家国家資格Solistexamen。
(ご存知の方多数だと思うけど、一応)

試験は夕方。お昼に到着して、すぐに教授に会いに行く。
一般練習室で指ならしした後、試験1時間前に会場で今度は練習。
「ここでゆっくりさらっていいからね」と言い残して、教授は出て行った。
普通、入試は一発勝負だよなぁ~^_^;?と思いつつ、
MDで録音しつつ響きを確認。
近代的なホールなのだが、残響がまるで教会なので、
ペダル、バスが団子にならないように、
ソプラノが明瞭に響くように確認。

しばらくして教授が戻ってきて、少し聴いてもらう。
もっとも不安だったバッハを弾くと、
「本番でそう弾けばパーフェクト」とお墨付きをもらってちょっと安心。
そして今度は「控え室を探そう」と連れられていく。
あちこち探し回ってくれて、いった先がキッチン(!?)。
「むむ、ここには椅子がないな」
と教授。
「とりあえずここで待ってて」
とまた出て行く。

しばらくすると戻ってきて
「あったよ~」
と、今度は行った先が保健室!!^_^;

「ここなら座れるよ!」
て先生、これベッドですけど・・・

「ここなら1人で精神統一できるね!
でもいいか、寝ちゃだめだぞぉ~」

演奏前にどうやって寝るんですか^_^;

30分後、指定の時間に会場に行く。
実際にはもう1人受験者がいて、先にスペイン人が弾いていた。

さて自分の番。60分プログラムの中から、指定を受けて演奏する。
バッハ、ベートーヴェン1楽章、バルトーク1楽章、で終わり。
事前にたっぷりGPしてるから、コントロールも楽^_^

結果もさくっと出る。だって受験者2人だからね!(笑
二人とも合格!スペイン人とはさっそく同級生ということになる。

さて、生まれてはじめての国境またいだダブルスクール。
ハンガリー人もよくやってるけど、どうなることか。
現段階で、ドイツの方はUrlaubsemester(休暇学期)という形にしてある。
ブダペストのリスト音楽大学が落ち着いたら、徐々に始めていこうかな。

# by daiszke | 2008-10-17 22:24 | 音楽