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コンクール参加記 2

前回から引き続き、コンクール日記。

3次予選からはホテルが保障されることになっていたので、
今まで泊まっていたところから別のホテルに移った。
中心地から少し離れた高台にあるホテルで、テラスからは街が一望できた。
周りには緑も多く、音楽に没頭するには良い環境だった。
オーガナイズも結構しっかりしていて、
練習時間もたっぷり取れた。

今度の3次は60分のフリープログラム。
この時点でのコンペティターは9人。
コンクールのルールによれば、ここから6人程度が本選に残ることになっている。

自分の選曲はオールリストで、こんな感じ。

伝説第2番
BACHのテーマによる幻想曲とフーガ
ペトラルカのソネット104番
グノーのオペラ「ファウスト」によるワルツ
ハンガリー狂詩曲第12番


ちなみに他のコンペティターでは、リストのソナタを入れている人が多かった。
(自分も一度はソナタを選ぼうかと思ったけど、考えた末に今回は外した)

会場に慣れたのか、ピアノに慣れたのか分からないけど、
今度の予選はリラックスして始めることが出来た。
でも、60分通しで演奏するのは初めての経験。
出入りも休憩もない。これは結構ハードだ。
後半に進むにつれて、集中力を保つのが難しくなる瞬間があった。
それでも自分がやりたい音楽は出来たと思う。

弾ききった後には、お客さんもたっぷりと拍手をくれた。
(2次予選でハイタッチしたおじいさんとは、今回もまたタッチしておいた!)

そしてこの日の夕方、結果発表…

残念ながら、ここで落選!
オーケストラファイナルまで、あと一歩のところだった。

3次予選の演奏を聴いてくれた人達の中には、結果発表も聞きに来てる人がいて、
僕の落選を皆が残念だと言ってくれたのは嬉しかったど…。
「ダイスケが入ってないなんて、何てスキャンダラスなんだ!」なんて、
怒ってるハンガリー人もいた。いや、そこまでじゃないとは思うけどね…^^;

それにしても奇妙なことに、本選出場者は予定をはるかに下回って、
たったの3人。
うーん、これは何かありそうだ…。

でも、もともとコンクールというもの自体が、不透明で何でも起こりうる場所なので、
これはイチイチ気にしても仕方がない。
いつ、どこで線を引かれるかは誰にも分からない。
肝心なのは、その線より常に上にいるってこと。
今回はそれが自分に出来なかったのだから、しょうがない。

でも、このクラスの国際コンクールでセミファイナルまで行ったのは、初めて。

国際コンクールは、謂わば他流試合。
さらに審査員の思惑などで、なんでも起こりうる場所だ。
その中で3次まで進めたのは収穫だったと言っても良いと思う。
これからももっと上を目指して頑張っていく。

さて。これで今シーズンの仕事は、これで終了。
いよいよ夏休み到来!1年間頑張った分だけ、遊ぶぞ~~。
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by daiszke | 2007-06-29 19:29 | 音楽  

コンクール参加記

ハンガリーの南、セルビア国境方面に、
ペーチというハンガリー第4の都市がある。
この街で第2回リスト国際コンクールが開かれるので、参加してきた。

課題も賞金もファーストクラスのコンクールといって良いと思う。

1次が約20分、2次が30分、3次が60分。本選はリストのコンチェルトから1曲。
課題の殆どはリストだが、ラウンドによってはバッハ、ハイドン、
それに自由曲を選べるところもあるので、色々な作曲家を演奏する能力も試される。


まず1次予選。
バッハの平均律、ハイドンのソナタ、
そしてリストの超絶技巧練習曲に、メフィストワルツ4番。

さっそく、ものすごく緊張^^;
リストは予定の1.5倍のテンポで弾いたんじゃないかな。
無理矢理、力技で弾ききったけど。

1次予選は大抵の参加者はあがる。
コンクール慣れしている人でも何があるか分からないのが1次予選だ。
その状況で何が出来るか、基礎能力が問われるとも言える。
ハンガリー人も例外ではない。
同門下の友人も参加していたけど、あがってしまって最悪だったと言っていた。
バッハのフーガで彷徨ったらしい。

さて、3日かかった1次予選最終日、結果発表。

なんとか無事通過!
最低ラインを突破して、まず一安心。


そして今度は2次予選。
リストの課題曲2曲に、コダーイの課題が1曲、そして自由曲。
自由曲にはバルトークのソナタを入れた。

1次に比べれば、落ち着いて弾けたと思うけど、
バルトークの3楽章で、ちょっと走り気味だったかなぁ~。
もう少し、ハンガリー民謡を歌うつもりだったんだけど…。
まあそこまでは満足いく出来だったので、自分としては良しとする^^
お客さんの反応も良かったと思う。

ところで、こっちのコンクールの面白いところは、結構お客さんが入るってとこ。
それも、おじいさんおばあさんが多い。
だから、コンクールにも関わらず、すごくほのぼのしてしまう^^;
このコンクールの会場は、客席の間から出て行く形になっていたので、
弾き終わって帰るときには、客席からハイタッチを求めてくるおじいさんもいた^^;
(もちろん、応じておいた!)


そして、結果発表・・・

2次も無事通過!
それにしても結果発表の時が、一番緊張するのは何故だろう?^^;


さて、ソロファイナルの3次予選。
オールリストプログラムか、あるいはリスト、バルトーク、コダーイなど
ハンガリー作曲家による60分プログラムが課題。
これを通れば、オーケストラとのファイナルが待っている。


ちょっと書く時間がなくなってきたので、続きはまた今度!
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by daiszke | 2007-06-28 21:15 | 音楽  

小さな街での演奏会

地方までコンサートに行ってきた。

ブダペストから一時間程電車でジュールという街まで移動、
そこからバスに乗ること30分。
Csorna(チョルナ)という街まで行ってきた。

そこの音楽小学校で、リストアカデミーの仲間たちと一緒に
ジョイントコンサートを開いた。
フルート、バリトンにピアノと、色んなジャンルを揃えた演奏会。

小さな音楽学校の、小さなホールだったけど、お客さんは満席。
開演前には司会者からのちょっとしたインタビューもあり、
かるい自己紹介、どうしてハンガリーに来たのか、など話した。
学校の子供たちには、きっと初めて見る日本人(というかアジア人)音楽家。
とても興味を抱いてる様子が、よく分かった。


自分の演奏したプログラムは、

ハイドン:ピアノソナタ c-moll
リスト:愛の讃歌(詩的で宗教的な調べより)
    アブイラト
コダーイ:ドビュッシーのモチーフによる瞑想曲
リスト:超絶技巧練習曲「狩り」



この後には、バリトンの伴奏もした。
だけど超絶技巧を演奏した直後だったので、
腕がわらって大変だった(笑)

演奏会は好評のうちに終了。
子供たちから花束をもらって、その後は出演者一同、
関係者達とお茶をしながら歓談。
楽しい演奏会になった。


ところで。今回は出演前にちょっとした事件があり…。

衣装を着替える時になって、バリトンのゾルタンが、
ズボンがない!と言い出した。
「シャツもネクタイもジャケットもあるけど、ズボンだけがないんだ」
なんでそうなるんだ!?

ゾルタンがこの日穿いてたのは、ラフなジーンズ。
ちなみに自分は茶色のジーンズを穿いている。

そこで
「ダイスケ、君のズボンを貸してくれないか!
色もいけると思うし、サイズも合いそうだ!」
となり、急いで試着。サイズもピッタリだったので、これで行くことになった。

そして無事に終演後、
「ダイスケ、今日はおめでとう!君の演奏もズボンも最高だったよ!」

歌手はどこに行っても歌手だなぁ、と実感した一日だった(笑)
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by daiszke | 2007-06-11 08:04 | 演奏会!  

ソロコンサート

6月1日、リスト音楽院の小ホールにてソロコンサートを開催した。

同門の友達、ルドマーニ・ヤーノシュとのジョイントコンサート。
彼は現在2年生。
まだ20歳なったばかりの若いピアニストだが、素晴らしい才能を秘めている。

演奏会は、前半にそれぞれ30分ずつのソロ、
後半はそれぞれにコンチェルト、といった少々重い?内容。

自分のプログラムは、

ハイドン:ソナタ ハ短調 第1楽章
リスト:超絶技巧練習曲 「狩り」
    アブ イラト
    ハンガリー狂詩曲 第12番
    ピアノ協奏曲 第1番


ヤーノシュは、

ハイドン:ソナタ 変ホ長調
リスト:バラード ロ短調
バルトーク:ソナタ
リスト:ピアノ協奏曲 第2番

という内容。

前半は、まず自分がハイドンで始め、その後交互に演奏していく形をとった。
それぞれ30分なので、合計1時間。

そして休憩を挟み、後半はリストの協奏曲が2つ。

自分の出来としては、後半に向かうほど良くなっていったと思う。

弾く方も楽ではないけど、聴く方も大変だったんじゃないかな。
最後まで聴いてくれた人達には、この場を借りてお礼を言いたい。
本当にありがとうごさいました!

演奏会後は、みんなでミュンヘンビールを飲みに行った。

次回の演奏会は1週間後の8日。これは全く別のプログラムになる予定。
といのも現在、120分プログラム+コンチェルトという量のレパートリーと格闘中。
これが、なかなか、大変。
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by daiszke | 2007-06-03 17:47 | 演奏会!